エリザベス女王杯は、かつては3歳牝馬のクラシック最終戦という位置づけをされていたレースでした。
1996年にレース体系が見直され、3歳牝馬のクラシック最終戦として秋華賞が新設されたことに関連して、このエリザベス女王杯は古馬も参戦が可能な牝馬G1競争に生まれ変わったのです。
牝馬限定のレースということで非常に馬券検討が難しく、ファンには予想のし甲斐のあるレースとして知られていますが、エリザベス女王杯を4連覇した騎手が一人います。
それは天才武豊騎手です。武豊騎手は2001年から2004年まで4年連続でこのレースを制覇したのです。

勝ち馬は2001年がトゥザヴィクトリー、2002年がファインモーション、2003年と2004年はアドマイヤグルーヴで連覇を果たしました。
一流騎手でも、G1レースを1つ勝つのは簡単ではないのですが、それだけに同じG1レースを4年も連続して制覇した武豊騎手のこのエリザベス女王杯4連覇は神がかりであったとしか言えません。
この4連覇の際、各騎乗馬の戦前の評価も様々でした。
2001年に騎乗したトゥザヴィクトリーは、前走が約8か月前の海外レースであるドバイワールドカップでした。
そこからぶっつけで国内のG1レースの参戦してきたということで4番人気だったのですが、レースでは2着、3着馬といずれもハナ差の大接戦を退けての優勝でした。

また、2002年のファインモーションは単勝1.2倍というダントツ人気での完勝でした。
当時、デビュー以来5戦5勝という破竹の勢いだった同馬を難なく操り、ほど危なげのない内容で2着馬に0.4差をつけて勝利しました。
また、2003年のアドマイヤグルーヴは2番人気での参戦でした。
この年は同じ3歳牝馬であったスティルインラブがクラシック3冠を制覇していたのですが、そのスティルインラブをこのエリザベス女王杯で下しての勝利でした。
また、2004年もこのアドマイヤグルーヴで連覇をしたのですが、この年は2番人気での参戦で、1番人気のスイープトウショウが5着に敗れるのを尻目に堂々と勝利を収めました。

この武豊のエリザベス女王杯4連覇をこうやって振り返ってみますと、1番人気馬に騎乗したのは2002年のファインモーションのみで、他の年は2番人気の馬で参戦していたことが分かります。
そういった状態で4連覇を成し遂げたわけですから、凄いというひと言しか出てこないとも言えます。